計画の技術

「小手先ではなく、すべての計画領域に共通する根本的な計画力があるはずだ」

2020-01-01から1年間の記事一覧

問題を抱え込んでいる組織の人たちには周回軌道を外れる勇気と瞬発力が必要だ (2/2)

プロジェクトマネジメント基本行動定着活動については、これまでも何度か取り上げてきました。この活動をスタートした背景には、プロジェクトの問題を早期発見することでプロジェクトに起因する事業問題を未然に防ぎたいという組織の思いがありました。問題…

問題を抱え込んでいる組織の人たちには周回軌道を外れる勇気と瞬発力が必要だ (1/2)

計画力を強化すればするほど、進捗会議を通じて問題を早期に顕在化できるようになります。ところが、問題を抱え込んでいる組織では、せっかく顕在化したこれらの問題をうまく解決できていません。 問題がエスカレーションされず、途中で消えてしまう。 誰も…

計画は躾(しつけ)の問題だ(2/2)

今回は前回に続き、プロジェクトマネジメントを例にとって、私がどのようにして計画を躾けているのか、その方法について紹介します。 そこには「Microsoft Project」と「基本行動」が深く関わっていました。Microsoft Projectを日常的に活用させることでプロ…

計画は躾(しつけ)の問題だ(1/2)

ガバナンスの効いている組織では、変革の多くはトップダウンで行われます。現場の納得感よりも組織の利益が優先されますし、現場もそれを理解しているからです。欧米企業や外資系企業が短期間で変革を成し遂げられるのはこのためです。 しかし、このやり方で…

ガバナンスの効かない組織に計画を定着させられるのか? 私が出したひとつの答え

私は外資系企業に勤めた経験があります。そこは、ガバナンスが前提の組織でした。戦略やさまざまな変革施策、目的意識や目標設定、働き方に至るまで、組織によって敷かれたレールの上で行動していました。 外資系企業の日本法人で働いていた人たちの大半は日…

「走りながら考える」これがモットーの鈴木さんは“飛込み業務”で問題児となった

計画軽視という言葉を「走りながら考える」と言い換えるとどうでしょうか。 計画軽視の自覚がない人も、これならピンとくるはずです。 走りながら考える、そんな仕事のやり方が普通に行われている日本の組織をたくさん見てきました。彼らは、目の前の作業に…

現場のエンジニアたちは、往々にして味のしなくなったガムを噛み続けることがある

ビジネス感覚に欠けた現場には、味のしなくなったガムを噛み続けているエンジニアがいます。もちろん、本当に職場でガムを噛んでいるわけではありません(汗)。すでに要求を満たす成果を生み出しているにも関わらず、それを「ああでもない、こうでもない、…

マネジメントが少しでも気を抜くと、現場は手当たり次第に作業に着手してしまう(2/2)

現場は悪気があるわけではなく、無計画に行動し、自分のペースで仕事をします。 コスト意識の低い現場では、これがコストオーバーランに直結します。 今回は、前回の内容をさらに掘り下げます。 プロジェクトにおける計画の欠如は、往々にしてコストオーバー…

マネジメントが少しでも気を抜くと、現場は手当たり次第に作業に着手してしまう(1/2)

現場はプロ集団です。プロは自分のペースで仕事をしたがるものです。 その様子は無邪気そのものです。 彼らには微塵の悪気もありませんが、計画的に物事を進めたい私たちにとって、これはかなり困りものです。 現場はこう言います。 「積極的に仕事をして何…

[計画の技術] 問い掛ける(query) ~問い掛けは計画にリズムを与え、うまい問い掛けは計画に奥行きを与える~

私は計画のポイントを「ODISQ(オーディスク)」と表現します。 O 俯瞰する(overlook) D 決める(determine) I 想像する(imagine) S 構造化する(structure) Q 問い掛ける(query) O、D、I、Sについてはすでに説明しました。 今回は「問い掛ける(qu…

いまどきのビジネス現場で計画力を活かすには “突破力” が欠かせません ところで、突破力ってなに?

計画を立ててそれを実行に移す。 簡単そうに思えますが、ビジネスの現場では簡単ではありません。 なぜなら、ビジネスの現場では、現状を打破しなければゴールを達成できないことが多いからです。 私たちは、計画を立てる段階から、現状を打破することを前提…

計画は大事だが、未来を決めるのは計画ではなく目標設定だ [目標設定の原則](4)

4回目の今回は目標設定の話の最終回です。 トップダウン型で目標設定する場合の具体例を、目標設定のプロセスに沿って見て行きましょう。 今回も、例としては事業計画を取り上げます。 中身に入る前に目標設定の流れを復習しておきます。 目的を理解する 目…

計画は大事だが、未来を決めるのは計画ではなく目標設定だ [目標設定の原則](3)

3回目となる今回も、目標設定の話の続きです。 1回目では、パフォーマンスを向上したいなら計画よりも目標設定のあり方のほうが大切という話をしました。 目標設定の方法についても触れました。 私がお勧めするのは “トップダウン型” であることをお伝えしま…

計画は大事だが、未来を決めるのは計画ではなく目標設定だ [目標設定の原則](2)

今回は目標設定の話の続きです。 「パフォーマンスを向上したいなら計画よりも目標設定のあり方のほうが大切だ」 というのが前回の話でした。 言葉を足しながら、少し振り返ってみましょう。 期待は大きいのに事業成績が上がらず、幹部に見放されかけている…

計画は大事だが、未来を決めるのは計画ではなく目標設定だ [目標設定の原則](1)

事業運営やプロジェクト運営に限らず、私たちの身の回りのたいていのことにおいて、計画は大切です。なぜでしょうか。 理由は簡単です。 計画は目標(ゴール)達成の確立を高めるからです。 事業やプロジェクトの目標を達成するには計画が欠かせませんが、い…

「忙しすぎて計画どころではない」という状況を打ち破るには計画するしかない

以前にも書きましたが、計画に対する様々な誤解が計画軽視を招きます。ところが、計画が定着しない原因は、それだけではありません。 そこには、計画したくてもできないという現実があります。 「忙しすぎて計画どころではない」 この言葉を鵜呑みにするわけ…

[計画の技術] 構造化する(structure) ~うまく構造化できれば、計画者の意図が計画から浮かび上がる~

私は計画のポイントを「ODISQ(オーディスク)」と表現します。 O 俯瞰する(overlook) D 決める(determine) I 想像する(imagine) S 構造化する(structure) Q 問い掛ける(query) 今回は「構造化する(structure)」を深堀します。 「俯瞰する…

計画には効率性が大事! 計画は大切だが時間を掛けすぎてはいけない

私は計画の大切さを説いてきました。そんな私が言うのもなんですが、計画に時間を掛けすぎてはいけません。なぜなら、計画が成果物を生み出すわけではないからです。 私は仕事がら、計画を生業としているベテランたちの集いに参加することがあります。年配の…

計画者の出鼻をくじくのは、周囲の“有りがち”な誤解だった (2)

今回は、前回の続きです。 計画軽視の背景には、計画に対するさまざまな誤解があります。今回は、代表的な誤解の例を3つ取り上げます。 誤解 その1 計画してもその通りにはいかないから、計画はムダだ 誤解 その2 情報がそろわなければ計画はできない 誤解 …

計画者の出鼻をくじくのは、周囲の“有りがち”な誤解だった (1)

価値を生み出すのは “実行”、つまり実行段階ですが、きちんと実行して目標を達成するには “計画” が欠かせません。 計画の大切さを声高に唱える人たちは多いですが、それに違和感を抱く人たちがいないわけではありません。その背景には「計画は自分たちにど…

計画する目的を明らかにして “計画への迷い” を振り払え! 私の場合は “今のイメージのままでゴールを達成できるのか” を判断すること (2)

さて、前回は計画の目的について共有しました。 私の考える「計画の目的」はこうでした。 「今のイメージのまま進めていて、私たちは、果たしてゴールを達成できるのか?」という問い掛けに、納得いく答えを導き出すこと 今回はその続きです。 私は自身の経…

計画する目的を明らかにして “計画への迷い” を振り払え! 私の場合は “今のイメージのままでゴールを達成できるのか” を判断すること (1)

私はいま、ある組織の計画力向上に全力で取り組んでいます。そんな日々の中でいつも頭にあるのは「計画の目的って何だ?」という問い掛けです。 計画とはずいぶん長く向き合ってきているので、壁にぶつかるときもありました。そんな時は、原点回帰とでもいう…

[計画の技術]想像する(imagine) ~ 情報不足を想像で補うからこそ計画になる ~

私は計画のポイントを「ODISQ(オーディスク)」と表現します。 O 俯瞰する(overlook) D 決める(determine) I 想像する(imagine) S 構造化する(structure) Q 問い掛ける(query) 今回は「想像する(imagine)」を深堀します。 計画には先を読…

計画は「習慣(基本行動)」から ~ ガバナンスの弱い日本の組織を大掛かりな「仕組み」だけで動かすのはかなり難しい ~

そのころ私は、ある組織のプロジェクトマネジメント力底上げに向け、プロジェクトマネジメント基本行動の定着を指導していました。収益性悪化の原因がプロジェクト運営の乱れにあると判断したお客様からの依頼でした。 調べてみると、技術者ひとりひとりの技…

韓国映画「パラサイト 半地下の家族」が社会風刺の中で問い掛けた「計画」の是々非々

2週間前の三連休に、私は韓国映画「パラサイト 半地下の家族」を観てきました。ソン・ガンホ主演の話題作です。韓流ドラマには興味はありませんが、韓国映画は大好きです。これまでにも「コクソン」「スパイダー・フォレスト」「オペレーション・クロマイト…

[自己啓発しよう]私たちは、ついつい計画の手抜きをしてしまう ~ ビジネスの現場では計画の手抜きが取り返しのつかない事態を引き起こしているのに ~

計画しておけば、計画せずに実行した場合よりも時間を節約できます。その理由について考えてみましょう。 プライベートならいざ知らず、ビジネスシーンでは、私たちは自分ひとりでものごとを成し遂げられるわけではありません。皆さんが作成した計画は、多く…