リーダーシップ
歳を重ねるに連れて昔を振り返ることが増えてきました。 大学を卒業して就いた職業は自動車の設計でした。工場地区ゆえに朝が早く、設計ゆえに夜が遅い生活の中で、楽しかった学生時代をよく思い出したものです。 今風に言えば “ブラック” な働き方でしたが…
事業運営の柱にプロジェクトを据えている組織は日本にもたくさんあります。彼らにとって、プロジェクトはビジネスそのものです。私にプロジェクトマネジメント強化支援を依頼してくださるのはそんな組織なわけですが、仕組みやスキルに着目するだけでは片手…
これまでも書いてきましたが、私は計画のポイントを「ODISQ(オーディスク)」という言葉で表現しています。 O 俯瞰する(overlook) D 決める(determine) I 想像する(imagine) S 構造化する(structure) Q 問い掛ける(query) “決める”は効果的…
前回は「計画は必要か、それとも不要か?」という問いかけから始めました。 この答えは “効果” と “効率” の絶妙なバランスにありました。 計画の効果 = 確実な目標達成 計画の効率 = 計画の手間 今回は、これについて深堀します。 計画肯定派を増やすため…
計画は大切ですが、盲目的に祀り上げればいいわけではありません。 「計画は必要か、それとも不要か?」 この答えは簡単ではありません。 「計画の大切さを疑うのか?」 「迷いは禁物ではないか?」 読者からはそんな声が聞こえてきそうですが、この迷いがあ…
「計画する時間を確保できない」という切羽詰まった状況を、私はこれまでに多く見てきました。 今回は、このような状況に追い込まれた組織の事情を振り返り、そうならないための方法について考えます。 私は以前にも、同じようなテーマでブログを書きました…
トップダウンでいくべきときか、ボトムアップでいくべきかの判断は計画に盛り込んでおくべきです。 欧米型のトップダウンでなければ世界に取り残されるだとか、ボトムアップ型でなければ現場の強みを生かせないだとか、そんな問題ではありません。トップダウ…
前回は「トップダウンでいくべきときか、ボトムアップでいくべきかの判断は計画に盛り込んでおくべきだ」という話をしました。 欧米型のトップダウンでなければ世界に取り残されるだとか、ボトムアップ型でなければ現場の強みを生かせないとかの問題ではなく…
今回は「トップダウンでいくべきときか、ボトムアップでいくべきかの判断は計画に盛り込んでおくべきだ」という話です。 2部構成の前半の今回は、ビジネスにおける ”トップダウン” と ”ボトムアップ” について私の理解を共有させていただき、最後に、計画と…
計画上手と評判の高い人たちは、懐に “ツッコミどころ” を忍ばせています。 ところが、計画に不慣れな人たちが自分なりの “ツッコミどころ” を手に入れるには、かなりの経験を要してしまいます。 そこで私は、初心者向けに3つの “ツッコミどころ” を準備しま…
計画上手と評判の高い人たちは、懐に “ツッコミどころ” を忍ばせています。 ところが、計画に不慣れな人たちが自分なりの “ツッコミどころ” を手に入れるには、かなりの経験を要してしまいます。 そこで私は、初心者向けに3つの “ツッコミどころ” を準備しま…
何事もそうですが、前提の崩壊は大惨事を招きます。 前回は前提要因という “ツッコミどころ” の大切さについて例を交えて解説しました。 これ以外にも、前提が崩壊したために起こった失敗事例は枚挙にいとまがありません。 [業務改革には成功したが優先事項…
計画上手と評判の高い人たちは、懐に “ツッコミどころ” を忍ばせています。 彼らの “ツッコミどころ” は、ある時は計画の参加者たちをさらに深い議論へと導き、またある時は凝り固まった議論や偏見に満ちた議論に警鐘を鳴らします。 ところが、計画に不慣れ…
大雑把に言えば、計画上手と評判の高い人たちは、懐に山ほどの “ツッコミどころ” を忍ばせています。さらに驚かされるのは、彼らは計画の最中に、さらに多くの “ツッコミどころ” を見つけ出すことができるという点です。そして、計画作業の成り行きに合わせ…
計画者は計画の良し悪しを判断する目を持っていなければなりません。 良し悪しを判断できれば、それは、自分が立てた計画を納得いくレベルまでブラッシュアップするためのモチベーションにつながります。 私が考える「良い計画」とは次のような特徴を持って…
その製品開発プロジェクトが大きな問題を抱えていることは明らかでした。 あてにしていたエンジニアを調達できなかったことでプロジェクトの開始が3ヵ月遅れたにも関わらず、納期は以前のままでした。カギを握る技術に目途が立たないことを理由に、腕っこき…
計画力はあらゆる計画分野で通用する能力で、計画の基盤となる力です。事業計画か、プロジェクトマネジメントか、それとも提案活動かなどの計画分野の違いに関係なく、通用する能力なわけです。PMBOK(Project Management Body of Knowledge:プロジェクトマ…
事業環境やプロジェクトが複雑化、大規模化した今だからこそ、私たちの計画力は実践の場で常に試されています。計画力のある人や、計画力のある人をたくさん抱え込んでいる組織が成功できる、私たちはそんな時代に生きています。 時代の流れを読むことに長け…
前回は、全体計画フェーズの大切さを説明しました。 全体計画フェーズでは対象領域の知見や経験、洞察力が問われるわけですが、議論が抽象的なだけに、話をまとめ上げるのは簡単ではありません。 うまく話がまとまらないとき、私はファシリテーターとして駆…
計画力を強化すればするほど、進捗会議を通じて問題を早期に顕在化できるようになります。ところが、問題を抱え込んでいる組織では、せっかく顕在化したこれらの問題をうまく解決できていません。 問題がエスカレーションされず、途中で消えてしまう。 誰も…
今回は前回に続き、プロジェクトマネジメントを例にとって、私がどのようにして計画を躾けているのか、その方法について紹介します。 そこには「Microsoft Project」と「基本行動」が深く関わっていました。Microsoft Projectを日常的に活用させることでプロ…
ガバナンスの効いている組織では、変革の多くはトップダウンで行われます。現場の納得感よりも組織の利益が優先されますし、現場もそれを理解しているからです。欧米企業や外資系企業が短期間で変革を成し遂げられるのはこのためです。 しかし、このやり方で…
ビジネス感覚に欠けた現場には、味のしなくなったガムを噛み続けているエンジニアがいます。もちろん、本当に職場でガムを噛んでいるわけではありません(汗)。すでに要求を満たす成果を生み出しているにも関わらず、それを「ああでもない、こうでもない、…
私は計画のポイントを「ODISQ(オーディスク)」と表現します。 O 俯瞰する(overlook) D 決める(determine) I 想像する(imagine) S 構造化する(structure) Q 問い掛ける(query) O、D、I、Sについてはすでに説明しました。 今回は「問い掛ける(qu…
計画を立ててそれを実行に移す。 簡単そうに思えますが、ビジネスの現場では簡単ではありません。 なぜなら、ビジネスの現場では、現状を打破しなければゴールを達成できないことが多いからです。 私たちは、計画を立てる段階から、現状を打破することを前提…