計画の技術

「小手先ではなく、すべての計画領域に共通する根本的な計画力があるはずだ」

いまどきのビジネス現場で計画力を活かすには “突破力” が欠かせません ところで、突破力ってなに?

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計画を立ててそれを実行に移す。

簡単そうに思えますが、ビジネスの現場では簡単ではありません。

なぜなら、ビジネスの現場では、現状を打破しなければゴールを達成できないことが多いからです。

私たちは、計画を立てる段階から、現状を打破することを前提にせざるをえません。つまり、計画された内容を実行に移そうとすると、目の前に立ちはだかる障壁を打破しなければ前に進めません。

 

こんなときに大切なのが “突破力” です。

 

突破力とは、どういうものでしょうか。

障壁を前に怖気づき壁を見上げて立ちすくんでいる姿には突破力は感じられません。

綿密に作戦を練って、論理思考で問題を解決できたとしても、そこにも突破力は感じません。

躍起になって関係者を説得して回ったとしても… そこに突破力は感じない?

いえいえ、これには少しだけ突破力を感じ取れます。

 

“突破力” のある人とは、私が考えるに、こういうことです。

 

“突破力” のある人 = 信念を持ち、万難を排してそれを推し進めることができる人

 

このような人のことを、私は “アーマード(armored:鎧を身にまとった人)” と呼びます。

アーマードは、自分の考えを確信が持てるまで突き詰めるため、それが信念となります。その信念を現実のものとすべく、圧倒的な推進力とモチベーションで、グイグイと推し進めます。そこに迷いはありません。

目の前に立ちはだかる者がたとえ権力者であろうとも、それに怯むことはありません。自ら率先して障壁に立ち向かい、その姿を周囲の人たちに見せつけることで、彼らの心を動かします。

 

これは、横連坊を推すのとは違います。

なぜなら、その信念は論理的な根拠に裏付けられているからです。

アーマードは、自分の置かれた環境を全体像で俯瞰し、論理的に整理し、関係者のメリットとデメリットを把握した上で総合的に答えを出します。決して身勝手ではありません。

しかもアーマードは「経験を重ねるほどに辛抱強くなる」という特徴もあわせ持っています。自分の信念を、周囲の人たちに、辛抱強く説得し続けます。

 

それゆえ、計画の影響度が大きければ大きいほど、実行段階の障壁が高ければ高いほど、アーマードは真価を発揮します。

 

私たちがアーマードとなるには、まずは全体を概念化してとらえる能力(=概念化力)を鍛えなければなりません。

もし皆さんが概念化力を身に付けたいなら、私は自身のブログ「成果のない問題を解くための力」をお勧めします。


gainenka.hatenablog.com

 

概念化力を身に付けた人は、ビジネスの現場で、概念化力を駆使して事態の本質を見抜きます。このブログには、そんな思考例を多数紹介しています。概念化力から導き出された思考例を知り、その真似をすることは、概念化力の強化とその実践に効果があるはずです。

 

 本ブログ「計画の技術」もお勧めです。

計画力は概念化力のひとつで、代表格です。このブログを読み、身近なところから実践してみていただくだけで、皆さんの概念化力は徐々に鍛えられるはずです。

 

概念化力が自分のものになれば、自分の考えを客観的に評価できるようになります。これが信念につながります。

 

次にやることは “自信” と “誇り” を身に付けることです。

自信と誇りなくして、周囲を説得し続けることも、反対する権力者に立ち向かうこともできません。

自らを信じ誇りに思える人、そんな人になるには成功体験を積むことが一番です。

ところが、成功体験を積むには、それ以上に失敗体験を積まなければなりません。失敗を恐れない勇気が必要ですが、それ以上に、それを許す環境やムードも大切です。

 

ところが、ここで問題が発生します。

ともすると、アーマードは日本の職場では煙たがられます。日本社会は、自己主張の激しい人を拒絶する傾向があるからです。

組織を成長路線に向かわせるにはアーマードは欠かせません。間違えても、周囲の無理解が貴重なアーマードを潰すようなことがあってはなりません。

アーマードも、周囲の拒絶反応の理由を理解し、それに対処すべく努力しなければなりません。

 

概念化力と自信や誇り、これらを身に付け相乗効果をうまく引き出せれば、皆さんはアーマードになれます。障壁を突破し、ビジネスを成功へと導くことができるのです。

 

確かに、突破力には個人差があります。性格にもよるでしょう。

しかし、突破力を伸ばすことは誰にでもできます。

チャレンジあるのみです。

 

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