概念化力
前回の話を軽く振り返りましょう。 生産計画部は、恒常的な生産日程の遅れに苦しんでいました。その原因は上流である設計部の日程遅れにありました。 生産計画部は以下の方法で課題解決に取り組みました。 納期からの逆算で日程を積み上げることで設計期限(…
ゴールを達成するために立てるのが計画ですが、私が著書のタイトル「実行に効く 計画の技術」に思いを込めたように、実行をどれほど効果的なものにできるかが計画の良し悪しを決めます。 大切なのは、計画の中で図られる、ステークホルダーたちの巻き込みで…
今回は「決めない人たち “決められない”と“分からない” は違う」の2回目です。 コンサルタントの立場で計画をお手伝いしていると「まだ、どうなるか分からないので、計画できません」という発言を頻繁に耳にします。 そんな人たちは、情報不足を言い訳の材料…
計画力強化は私の数あるコンサルティングメニューのひとつです。 計画をお手伝いしていると「まだ、どうなるか分からないので、計画できません」という発言を耳にします。しかも、これがかなり頻繁なのです。 こんなとき、私はいつも、心の中でこう思います…
世の中がリードタイム短縮の方向に向かう中で、製品開発はもとより、さまざまな分野で計画のあり方に工夫が求められるようになってきました。 ところが、多くの人たちは工夫をせず、闇雲にこの問題に取り組んできました。工夫を伴わない無理なアプローチはこ…
世の中がリードタイム短縮の方向に向かう中で、製品開発はもとより、さまざまな分野で計画のあり方に工夫が求められるようになりました。 ところが多くの人たちが、なんの工夫もせず、闇雲にこの問題に取り組んできました。工夫を伴わない無理なアプローチは…
世の中がリードタイム短縮の方向に向かう中で、製品開発はもとよりさまざまな分野で計画のあり方に工夫が求められるようになってきました。 これからの話は、皆さんにとって、とてもリアルな問題です。 ところが、一般論として説明したのでは、この問題の本…
世の中には計画が得意な人もいれば、苦手な人もいます。生まれ持った違いがあるのかもしれませんが、ことあるごとにこの違いについて考えてきました。 その都度いろいろな気づきがありましたが、その中には “コレだ!” と思うものもありました。 それがこれ…
計画する上で一番悩ましいのが詳細化です。 前回は “詳細度” について書きました。詳細度が粗すぎると計画の信頼性を担保できませんが、細かすぎると計画作成や進捗管理に手間がかかりすぎて長続きしません。 しかし、詳細度の見極めだけが詳細化の難しさで…
前回は「計画は必要か、それとも不要か?」という問いかけから始めました。 この答えは “効果” と “効率” の絶妙なバランスにありました。 計画の効果 = 確実な目標達成 計画の効率 = 計画の手間 今回は、これについて深堀します。 計画肯定派を増やすため…
計画は大切ですが、盲目的に祀り上げればいいわけではありません。 「計画は必要か、それとも不要か?」 この答えは簡単ではありません。 「計画の大切さを疑うのか?」 「迷いは禁物ではないか?」 読者からはそんな声が聞こえてきそうですが、この迷いがあ…
計画には「正解」がありません。 計画の難しさはこれに尽きます。 計画に骨が折れたり、計画を実行に移すための段取りで手間取ったりするのは皆、計画に正解がないことが原因しています。 [計画に正解がないがために引き起こされる問題] ① どこまでやれば…
計画上手と評判の高い人たちは、懐に “ツッコミどころ” を忍ばせています。 ところが、計画に不慣れな人たちが自分なりの “ツッコミどころ” を手に入れるには、かなりの経験を要してしまいます。 そこで私は、初心者向けに3つの “ツッコミどころ” を準備しま…
計画上手と評判の高い人たちは、懐に “ツッコミどころ” を忍ばせています。 ところが、計画に不慣れな人たちが自分なりの “ツッコミどころ” を手に入れるには、かなりの経験を要してしまいます。 そこで私は、初心者向けに3つの “ツッコミどころ” を準備しま…
何事もそうですが、前提の崩壊は大惨事を招きます。 前回は前提要因という “ツッコミどころ” の大切さについて例を交えて解説しました。 これ以外にも、前提が崩壊したために起こった失敗事例は枚挙にいとまがありません。 [業務改革には成功したが優先事項…
計画上手と評判の高い人たちは、懐に “ツッコミどころ” を忍ばせています。 彼らの “ツッコミどころ” は、ある時は計画の参加者たちをさらに深い議論へと導き、またある時は凝り固まった議論や偏見に満ちた議論に警鐘を鳴らします。 ところが、計画に不慣れ…
大雑把に言えば、計画上手と評判の高い人たちは、懐に山ほどの “ツッコミどころ” を忍ばせています。さらに驚かされるのは、彼らは計画の最中に、さらに多くの “ツッコミどころ” を見つけ出すことができるという点です。そして、計画作業の成り行きに合わせ…
計画が苦手な人は共通して計画を軽視しています。 そこで私は、計画軽視になる理由を考えてみることにしました。 私は目の前の “計画嫌い(計画軽視の人たちはこう呼ばれることが多い)” たちを観察しました。 そして、彼らの共通点に気付きました。 “計画嫌…
私は日頃から「計画」に思いを巡らせているわけですが、10年くらい前にマイブームだったのは「計画が得意な人と苦手な人は何が違うのか」という問い掛けの答え探しでした。 今回は、そのころ考えていたことを徒然と書くことにします。 計画が苦手な人は共通…
計画者は計画の良し悪しを判断する目を持っていなければなりません。 良し悪しを判断できれば、それは、自分が立てた計画を納得いくレベルまでブラッシュアップするためのモチベーションにつながります。 私が考える「良い計画」とは次のような特徴を持って…
ビジネスシーンでは計画力が欠かせないわけですが、その重要性は年々高まっています。 事業やプロジェクトが複雑化、大規模化したことで、私たちは否応なく、たくさんのステークホルダー(利害関係者)を抱えることになりました。その結果、人々のスキルや行…
前回は、全体計画フェーズの大切さを説明しました。 全体計画フェーズでは対象領域の知見や経験、洞察力が問われるわけですが、議論が抽象的なだけに、話をまとめ上げるのは簡単ではありません。 うまく話がまとまらないとき、私はファシリテーターとして駆…
私たちが目指したのは、計画に対する意識改革でした。 改革の成功に向け、私たちは3つの改革方針を打ち出しました。 プロジェクトマネジメントの基本行動(=計画基本行動)を定着させる。 口で諭す代わりに行動で躾ける。 各人の働き方を、プロジェクトマネ…
プロジェクトマネジメント基本行動定着活動については、これまでも何度か取り上げてきました。この活動をスタートした背景には、プロジェクトの問題を早期発見することでプロジェクトに起因する事業問題を未然に防ぎたいという組織の思いがありました。問題…
現場は悪気があるわけではなく、無計画に行動し、自分のペースで仕事をします。 コスト意識の低い現場では、これがコストオーバーランに直結します。 今回は、前回の内容をさらに掘り下げます。 プロジェクトにおける計画の欠如は、往々にしてコストオーバー…
現場はプロ集団です。プロは自分のペースで仕事をしたがるものです。 その様子は無邪気そのものです。 彼らには微塵の悪気もありませんが、計画的に物事を進めたい私たちにとって、これはかなり困りものです。 現場はこう言います。 「積極的に仕事をして何…
私は計画のポイントを「ODISQ(オーディスク)」と表現します。 O 俯瞰する(overlook) D 決める(determine) I 想像する(imagine) S 構造化する(structure) Q 問い掛ける(query) O、D、I、Sについてはすでに説明しました。 今回は「問い掛ける(qu…
計画を立ててそれを実行に移す。 簡単そうに思えますが、ビジネスの現場では簡単ではありません。 なぜなら、ビジネスの現場では、現状を打破しなければゴールを達成できないことが多いからです。 私たちは、計画を立てる段階から、現状を打破することを前提…
4回目の今回は目標設定の話の最終回です。 トップダウン型で目標設定する場合の具体例を、目標設定のプロセスに沿って見て行きましょう。 今回も、例としては事業計画を取り上げます。 中身に入る前に目標設定の流れを復習しておきます。 目的を理解する 目…
3回目となる今回も、目標設定の話の続きです。 1回目では、パフォーマンスを向上したいなら計画よりも目標設定のあり方のほうが大切という話をしました。 目標設定の方法についても触れました。 私がお勧めするのは “トップダウン型” であることをお伝えしま…