計画の技術

「小手先ではなく、すべての計画領域に共通する根本的な計画力があるはずだ」

概念化力

細かな計画に入る前にまずは方向性を決めよう 私たちは目の前の具体的なことに目を奪われがちだ

世の中には計画が得意な人もいれば、苦手な人もいます。生まれ持った違いがあるのかもしれませんが、ことあるごとにこの違いについて考えてきました。 その都度いろいろな気づきがありましたが、その中には “コレだ!” と思うものもありました。 それがこれ…

計画の達人は詳細化にこだわる

計画する上で一番悩ましいのが詳細化です。 前回は “詳細度” について書きました。詳細度が粗すぎると計画の信頼性を担保できませんが、細かすぎると計画作成や進捗管理に手間がかかりすぎて長続きしません。 しかし、詳細度の見極めだけが詳細化の難しさで…

計画は “効果” と “効率” の絶妙なバランスの上で成り立っている(2)

前回は「計画は必要か、それとも不要か?」という問いかけから始めました。 この答えは “効果” と “効率” の絶妙なバランスにありました。 計画の効果 = 確実な目標達成 計画の効率 = 計画の手間 今回は、これについて深堀します。 計画肯定派を増やすため…

計画は “効果” と “効率” の絶妙なバランスの上で成り立っている(1)

計画は大切ですが、盲目的に祀り上げればいいわけではありません。 「計画は必要か、それとも不要か?」 この答えは簡単ではありません。 「計画の大切さを疑うのか?」 「迷いは禁物ではないか?」 読者からはそんな声が聞こえてきそうですが、この迷いがあ…

計画には正解が “ない” だから厄介だ (1/2)

計画には「正解」がありません。 計画の難しさはこれに尽きます。 計画に骨が折れたり、計画を実行に移すための段取りで手間取ったりするのは皆、計画に正解がないことが原因しています。 [計画に正解がないがために引き起こされる問題] ① どこまでやれば…

“ツッコミどころ” を探せ! 最後に「新規要因」に着目しよう

計画上手と評判の高い人たちは、懐に “ツッコミどころ” を忍ばせています。 ところが、計画に不慣れな人たちが自分なりの “ツッコミどころ” を手に入れるには、かなりの経験を要してしまいます。 そこで私は、初心者向けに3つの “ツッコミどころ” を準備しま…

“ツッコミどころ” を探せ! 「前提要因」の次は「重点要因」に着目しよう

計画上手と評判の高い人たちは、懐に “ツッコミどころ” を忍ばせています。 ところが、計画に不慣れな人たちが自分なりの “ツッコミどころ” を手に入れるには、かなりの経験を要してしまいます。 そこで私は、初心者向けに3つの “ツッコミどころ” を準備しま…

計画の極意 “ツッコミどころ” を探せ! まずは「前提要因」に着目しよう(2/2)

何事もそうですが、前提の崩壊は大惨事を招きます。 前回は前提要因という “ツッコミどころ” の大切さについて例を交えて解説しました。 これ以外にも、前提が崩壊したために起こった失敗事例は枚挙にいとまがありません。 [業務改革には成功したが優先事項…

計画の極意 “ツッコミどころ” を探せ! まずは「前提要因」に着目しよう(1/2)

計画上手と評判の高い人たちは、懐に “ツッコミどころ” を忍ばせています。 彼らの “ツッコミどころ” は、ある時は計画の参加者たちをさらに深い議論へと導き、またある時は凝り固まった議論や偏見に満ちた議論に警鐘を鳴らします。 ところが、計画に不慣れ…

計画に効果的な3つの ”ツッコミどころ” 計画の達人は悩める人々にツッコミを振舞う

大雑把に言えば、計画上手と評判の高い人たちは、懐に山ほどの “ツッコミどころ” を忍ばせています。さらに驚かされるのは、彼らは計画の最中に、さらに多くの “ツッコミどころ” を見つけ出すことができるという点です。そして、計画作業の成り行きに合わせ…

計画が苦手な人には共通点がある 要は意識の問題だ (2/2)

計画が苦手な人は共通して計画を軽視しています。 そこで私は、計画軽視になる理由を考えてみることにしました。 私は目の前の “計画嫌い(計画軽視の人たちはこう呼ばれることが多い)” たちを観察しました。 そして、彼らの共通点に気付きました。 “計画嫌…

計画が苦手な人には共通点がある 要は意識の問題だ (1/2)

私は日頃から「計画」に思いを巡らせているわけですが、10年くらい前にマイブームだったのは「計画が得意な人と苦手な人は何が違うのか」という問い掛けの答え探しでした。 今回は、そのころ考えていたことを徒然と書くことにします。 計画が苦手な人は共通…

「良い計画」には共通する特徴がある

計画者は計画の良し悪しを判断する目を持っていなければなりません。 良し悪しを判断できれば、それは、自分が立てた計画を納得いくレベルまでブラッシュアップするためのモチベーションにつながります。 私が考える「良い計画」とは次のような特徴を持って…

先が読めないからこその計画力だ! 計画力で変化を味方にする

ビジネスシーンでは計画力が欠かせないわけですが、その重要性は年々高まっています。 事業やプロジェクトが複雑化、大規模化したことで、私たちは否応なく、たくさんのステークホルダー(利害関係者)を抱えることになりました。その結果、人々のスキルや行…

私のファシリテーションは型破りだが結論には価値がある “コンセプチュアルなファシリテーション”

前回は、全体計画フェーズの大切さを説明しました。 全体計画フェーズでは対象領域の知見や経験、洞察力が問われるわけですが、議論が抽象的なだけに、話をまとめ上げるのは簡単ではありません。 うまく話がまとまらないとき、私はファシリテーターとして駆…

計画文化を定着させるには、マネジメントされる側も変わらなければならない

私たちが目指したのは、計画に対する意識改革でした。 改革の成功に向け、私たちは3つの改革方針を打ち出しました。 プロジェクトマネジメントの基本行動(=計画基本行動)を定着させる。 口で諭す代わりに行動で躾ける。 各人の働き方を、プロジェクトマネ…

問題を抱え込んでいる組織の人たちには周回軌道を外れる勇気と瞬発力が必要だ (2/2)

プロジェクトマネジメント基本行動定着活動については、これまでも何度か取り上げてきました。この活動をスタートした背景には、プロジェクトの問題を早期発見することでプロジェクトに起因する事業問題を未然に防ぎたいという組織の思いがありました。問題…

マネジメントが少しでも気を抜くと、現場は手当たり次第に作業に着手してしまう(2/2)

現場は悪気があるわけではなく、無計画に行動し、自分のペースで仕事をします。 コスト意識の低い現場では、これがコストオーバーランに直結します。 今回は、前回の内容をさらに掘り下げます。 プロジェクトにおける計画の欠如は、往々にしてコストオーバー…

マネジメントが少しでも気を抜くと、現場は手当たり次第に作業に着手してしまう(1/2)

現場はプロ集団です。プロは自分のペースで仕事をしたがるものです。 その様子は無邪気そのものです。 彼らには微塵の悪気もありませんが、計画的に物事を進めたい私たちにとって、これはかなり困りものです。 現場はこう言います。 「積極的に仕事をして何…

[計画の技術] 問い掛ける(query) ~問い掛けは計画にリズムを与え、うまい問い掛けは計画に奥行きを与える~

私は計画のポイントを「ODISQ(オーディスク)」と表現します。 O 俯瞰する(overlook) D 決める(determine) I 想像する(imagine) S 構造化する(structure) Q 問い掛ける(query) O、D、I、Sについてはすでに説明しました。 今回は「問い掛ける(qu…

いまどきのビジネス現場で計画力を活かすには “突破力” が欠かせません ところで、突破力ってなに?

計画を立ててそれを実行に移す。 簡単そうに思えますが、ビジネスの現場では簡単ではありません。 なぜなら、ビジネスの現場では、現状を打破しなければゴールを達成できないことが多いからです。 私たちは、計画を立てる段階から、現状を打破することを前提…

計画は大事だが、未来を決めるのは計画ではなく目標設定だ [目標設定の原則](4)

4回目の今回は目標設定の話の最終回です。 トップダウン型で目標設定する場合の具体例を、目標設定のプロセスに沿って見て行きましょう。 今回も、例としては事業計画を取り上げます。 中身に入る前に目標設定の流れを復習しておきます。 目的を理解する 目…

計画は大事だが、未来を決めるのは計画ではなく目標設定だ [目標設定の原則](3)

3回目となる今回も、目標設定の話の続きです。 1回目では、パフォーマンスを向上したいなら計画よりも目標設定のあり方のほうが大切という話をしました。 目標設定の方法についても触れました。 私がお勧めするのは “トップダウン型” であることをお伝えしま…

計画は大事だが、未来を決めるのは計画ではなく目標設定だ [目標設定の原則](1)

事業運営やプロジェクト運営に限らず、私たちの身の回りのたいていのことにおいて、計画は大切です。なぜでしょうか。 理由は簡単です。 計画は目標(ゴール)達成の確立を高めるからです。 事業やプロジェクトの目標を達成するには計画が欠かせませんが、い…

計画には効率性が大事! 計画は大切だが時間を掛けすぎてはいけない

私は計画の大切さを説いてきました。そんな私が言うのもなんですが、計画に時間を掛けすぎてはいけません。なぜなら、計画が成果物を生み出すわけではないからです。 私は仕事がら、計画を生業としているベテランたちの集いに参加することがあります。年配の…

韓国映画「パラサイト 半地下の家族」が社会風刺の中で問い掛けた「計画」の是々非々

2週間前の三連休に、私は韓国映画「パラサイト 半地下の家族」を観てきました。ソン・ガンホ主演の話題作です。韓流ドラマには興味はありませんが、韓国映画は大好きです。これまでにも「コクソン」「スパイダー・フォレスト」「オペレーション・クロマイト…

[自己啓発しよう]私たちは、ついつい計画の手抜きをしてしまう ~ ビジネスの現場では計画の手抜きが取り返しのつかない事態を引き起こしているのに ~

計画しておけば、計画せずに実行した場合よりも時間を節約できます。その理由について考えてみましょう。 プライベートならいざ知らず、ビジネスシーンでは、私たちは自分ひとりでものごとを成し遂げられるわけではありません。皆さんが作成した計画は、多く…

[計画の技術] 決める(determine) ~決められない人の計画は雑然としていて伝わってこない~

私は計画のポイントを「ODISQ(オーディスク)」と表現します。 O 俯瞰する(overlook) D 決める(determine) I 想像する(imagine) S 構造化する(structure) Q 問い掛ける(query) 今回は「決める(determine)」を深堀します。 計画に着手する…

計画できない人たちの「問題が顕在化しない」という課題は、計画できるようになったことで「顕在化した問題に手が打てない」という本質的な課題に変わった

ずいぶん前のことになりますが、そのITシステムインテグレーターは事業運営に苦戦していました。彼らの課題は「問題が顕在化しない」というものでした。苦労の末に解決に目途が立ち始めたころ、彼らの行く手に新たな課題が立ちはだかりました。それは「顕在…

「計画力を活かす」という観点から組織の問題解決能力成熟度モデルを考えてみた

私が「計画」に向き合うきっかけになったのは、二十数年前のアルテミス・インターナショナル日本法人への転職でした。 当時のアルテミス・インターナショナルは、おそらく世界で最も有名な、プロジェクトマネジメント方法論とプロジェクトマネジメントツール…