計画の技術

「小手先ではなく、すべての計画領域に共通する根本的な計画力があるはずだ」

計画の本質

“計画”と“決める”の持ちつ持たれつの関係を理解することが大事だ

これまでも書いてきましたが、私は計画のポイントを「ODISQ(オーディスク)」という言葉で表現しています。 O 俯瞰する(overlook) D 決める(determine) I 想像する(imagine) S 構造化する(structure) Q 問い掛ける(query) “決める”は効果的…

計画には正解が “ない” だから厄介だ (2/2)

前回は、計画には正解がないこと、正解がないために計画が厄介なことになることを説明しました。 [計画に正解がないがために引き起こされる問題] ① どこまでやればいいのかわからない。 ② 信念が揺らぐ。モチベーションを維持できない。 ③ 合意形成が大変…

計画には正解が “ない” だから厄介だ (1/2)

計画には「正解」がありません。 計画の難しさはこれに尽きます。 計画に骨が折れたり、計画を実行に移すための段取りで手間取ったりするのは皆、計画に正解がないことが原因しています。 [計画に正解がないがために引き起こされる問題] ① どこまでやれば…

先が読めないからこその計画力だ! 計画力で変化を味方にする

ビジネスシーンでは計画力が欠かせないわけですが、その重要性は年々高まっています。 事業やプロジェクトが複雑化、大規模化したことで、私たちは否応なく、たくさんのステークホルダー(利害関係者)を抱えることになりました。その結果、人々のスキルや行…

韓国映画「パラサイト 半地下の家族」が社会風刺の中で問い掛けた「計画」の是々非々

2週間前の三連休に、私は韓国映画「パラサイト 半地下の家族」を観てきました。ソン・ガンホ主演の話題作です。韓流ドラマには興味はありませんが、韓国映画は大好きです。これまでにも「コクソン」「スパイダー・フォレスト」「オペレーション・クロマイト…

計画できない人たちの「問題が顕在化しない」という課題は、計画できるようになったことで「顕在化した問題に手が打てない」という本質的な課題に変わった

ずいぶん前のことになりますが、そのITシステムインテグレーターは事業運営に苦戦していました。彼らの課題は「問題が顕在化しない」というものでした。苦労の末に解決に目途が立ち始めたころ、彼らの行く手に新たな課題が立ちはだかりました。それは「顕在…

計画の定義、目的、そして「本質」について考える

先日の記事で「ODISQ(オーディスク)」を説明する際に、「計画の本質」という言葉を使いました。 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ これら(ODISQ)は、私が長年の経験の中で抽出した計画上のキーワードであり、実行に効く計画を作成…