計画の技術

「小手先ではなく、すべての計画領域に共通する根本的な計画力があるはずだ」

“計画”と“決める”の持ちつ持たれつの関係を理解することが大事だ

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これまでも書いてきましたが、私は計画のポイントを「ODISQ(オーディスク)」という言葉で表現しています。

 

O        俯瞰する(overlook)

D        決める(determine)

I        想像する(imagine)

S        構造化する(structure)

Q           問い掛ける(query)

 

“決める”は効果的に計画する上でのポイントのひとつです。計画には欠かせない“仮説”も、いくつかの選択肢の中からひとつを選び出すという点で“決める”に含まれます。

いくつもの選択肢を平等に扱っていたのでは計画になりません。決めるから計画できるわけです。これまでにも何度か取り上げてきた通りです。

 

実はこの逆も真です。

計画するからこそ決めることができるというわけです。

ところが、ほとんどの人はこれに気付いていません。

 

何かを決めなければならないとき、私は計画することをお勧めしています。

 

計画していると全体が見えるようになり決められるようになります。そして、決められるから計画が進み、さらに全体が見えるようになります。

このような“計画”と“決める”の持ちつ持たれつの関係は、正解のない問題を解き続ける現代のビジネスマンたちに大切な気付きを与えます。

 

今回は“計画”と“決める”の関係について考えます。

 

決めなければならないことがあるとき、人はどう決めたらいいのか途方に暮れます。それがリスクを伴う意思決定ともなれば、ならなおさらです。

私たちは重圧から逃れようと、決めるための根拠や決めるための解法を探します。そして、関係ありそうな情報をあてもなく漁り、あれやこれやと考え始めます。しかし、残念なことに、なかなか探しているものは見つかりません。なぜでしょうか…

 

理由は計画性の欠如です。

 

問題の影響が大きければ大きいほど、一足飛びに結論には到達できません。ところが決めることに躍起になっていると、先を急ぐがあまりついつい思考がショートカットしてしまい、間違いを犯してしまいます。

効果的に決めるためには、現在地から決める地点までの道筋を論理的に描かなければなりません。ところが私たちの目は往々にして決める地点とその周辺に釘付けになってしまいます。結果的に、私たちの思考はカオスの谷の向こう側の四方八方に発散してしまい、焦点を結ぶことができません。

 

私はお金をいただいて計画のお手伝いしているわけですが、計画の過程でさまざまな意思決定が、ごく自然なかたちで下されるのを目の当たりにしてきました。「決めなければならない」のではなく「決まる」のです。

 

しかも、それは独裁者の鋭利で頑なな決断ではなく、周囲の共感に支えられた滑らかで柔らかな意思決定です。

 

計画をするには情報が欠かせません。

ところが、計画をこれから立てようとするまだ何も始まっていない段階に、十分な情報が揃っていることなどまずありえません。そこで計画意欲にあふれた計画者たちは、有識者や仲間たちに声を掛け、計画に役立つ情報を躍起になって探すことになります。

 

計画を立てる過程では、現在から未来に向かうシンプルな道筋の中で、様々なアイディアや可能性が浮かび上がります。その結果、頭の中で異なる発想や考え方が混じり合います。

このような思考の広がりは物事の全体像を描き出すのに好都合なわけで、この全体像が計画者を適切な意思決定へと導くことになります。決めるための選択肢や選択したことによる影響範囲が全体像の中に描き出され、選択肢と結論の関係性に腹落ちできるようになるからです。

 

いろいろなことが決まり始めると、計画はさらに前に進みます。計画が進むと全体像の輪郭が際立ってきます。そうするとさらに多くのいろいろなことが決まり、これが最終的な意思決定へとつながります。

つまり、「計画」と「決める」の間には、持ちつ持たれつの関係が存在するのです。

 

  1. 計画を始めると思考が広がり徐々に全体像が浮かび上がってくる。
  2. 全体像が浮かび上がってくると適切に決められるようになる。
  3. いろいろなことが決まり始めると全体像の輪郭が際立ってくる。
  4. 全体像の輪郭が際立つと意思決定が促される。

 

意思決定を迫られているなら、もしくは意思決定というほどではないにしても決めたいことがもしあるのなら、まずは計画に取り組んでみることをお勧めします。急がば回れです。しかも、皆さんが決めたことを実行に移すとき、その回り道はきっと多くの関係者に共感を生み、大きな助けになるはずです。

 

 

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