計画の技術

「小手先ではなく、すべての計画領域に共通する根本的な計画力があるはずだ」

事業計画

「ズバリ!「仕事(WBS)はどの程度まで詳細化すればいいのか?」に答える

前回は「計画をどこまで詳細化すべきか」という極めて厄介な問題について書きました。 今回は、その続編とも言える内容です。 プロジェクトマネジメントの中でも実行計画に対象を絞り、さらに具体的に書きます。 私の本職はビジネスコンサルタントなわけです…

「計画をどこまで詳細化すべきか」という極めて厄介な問題に答えを出すためのヒント(2)

「計画をどこまで詳細化すべきか」は計画者にとって極めて厄介な問題です。 そこで、経験から私なりに導きだした方法を紹介しましょう。 計画の目的を明らかにする。 目的達成に向けて実行計画に求められる要件を整理する。 要件を満足するにはどの程度詳細…

「計画をどこまで詳細化すべきか」という極めて厄介な問題に答えを出すためのヒント(1)

どんな計画であれ、計画者にとって「計画をどこまで詳細化すべきか」は悩みの種です。計画に着手しようとした瞬間、多くの計画者がこの問題に頭を抱えることでしょう。 例えば事業計画で詳細化といえば目標数字のことが思い浮かびます。「目標数値をどこまで…

“計画”と“決める”の持ちつ持たれつの関係を理解することが大事だ

これまでも書いてきましたが、私は計画のポイントを「ODISQ(オーディスク)」という言葉で表現しています。 O 俯瞰する(overlook) D 決める(determine) I 想像する(imagine) S 構造化する(structure) Q 問い掛ける(query) “決める”は効果的…

細かな計画に入る前にまずは方向性を決めよう 私たちは目の前の具体的なことに目を奪われがちだ

世の中には計画が得意な人もいれば、苦手な人もいます。生まれ持った違いがあるのかもしれませんが、ことあるごとにこの違いについて考えてきました。 その都度いろいろな気づきがありましたが、その中には “コレだ!” と思うものもありました。 それがこれ…

計画の過程で表面化してしまった課題に対して "見て見ぬふり" をしないための方法

計画を立てていると、さまざまな課題が表面化してきます。これは計画の醍醐味のひとつではありますが、これが困った状況を招くのも事実です。なぜなら、表面化した課題を放置したままでは、その先の計画に進むことができないからです。 表面化した課題をどの…

知識を活かして切れ者になりたければ、その知識を “自分化” する能力を身に付けなさい (2)

インターネットのおかげで、私たちはさまざまな方法論を知識として蓄えられるようになりました。以前は専門的なトレーニングを受けたコンサルタントの専売特許だった方法論は、今や市民権を得つつあります。 しかし、書籍やインターネットで手に入れた方法論…

知識を活かして切れ者になりたければ、その知識を “自分化” する能力を身に付けなさい (1)

私の知る限りにおいて、よい計画が価値を生み出すのは決まって実行段階です。 思いがけない事件に巻き込まれることが少なくなった。 計画変更に伴う悪影響を予見できるようになった。 実行手順で迷うことがなくなった。 計画者の意図がわかるようになった。 …

計画の達人は詳細化にこだわる

計画する上で一番悩ましいのが詳細化です。 前回は “詳細度” について書きました。詳細度が粗すぎると計画の信頼性を担保できませんが、細かすぎると計画作成や進捗管理に手間がかかりすぎて長続きしません。 しかし、詳細度の見極めだけが詳細化の難しさで…

計画は “効果” と “効率” の絶妙なバランスの上で成り立っている(2)

前回は「計画は必要か、それとも不要か?」という問いかけから始めました。 この答えは “効果” と “効率” の絶妙なバランスにありました。 計画の効果 = 確実な目標達成 計画の効率 = 計画の手間 今回は、これについて深堀します。 計画肯定派を増やすため…

計画は “効果” と “効率” の絶妙なバランスの上で成り立っている(1)

計画は大切ですが、盲目的に祀り上げればいいわけではありません。 「計画は必要か、それとも不要か?」 この答えは簡単ではありません。 「計画の大切さを疑うのか?」 「迷いは禁物ではないか?」 読者からはそんな声が聞こえてきそうですが、この迷いがあ…

最大のポイントは「計画する時間を確保できない」をどう解決するかにある

「計画する時間を確保できない」という切羽詰まった状況を、私はこれまでに多く見てきました。 今回は、このような状況に追い込まれた組織の事情を振り返り、そうならないための方法について考えます。 私は以前にも、同じようなテーマでブログを書きました…

トップダウンかボトムアップか、それを決めるのは計画だ(3) “ すり合わせ” と “権限移譲” に翻弄されるな

トップダウンでいくべきときか、ボトムアップでいくべきかの判断は計画に盛り込んでおくべきです。 欧米型のトップダウンでなければ世界に取り残されるだとか、ボトムアップ型でなければ現場の強みを生かせないだとか、そんな問題ではありません。トップダウ…

トップダウンかボトムアップか、それを決めるのは計画だ(2)

前回は「トップダウンでいくべきときか、ボトムアップでいくべきかの判断は計画に盛り込んでおくべきだ」という話をしました。 欧米型のトップダウンでなければ世界に取り残されるだとか、ボトムアップ型でなければ現場の強みを生かせないとかの問題ではなく…

トップダウンかボトムアップか、それを決めるのは計画だ(1)

今回は「トップダウンでいくべきときか、ボトムアップでいくべきかの判断は計画に盛り込んでおくべきだ」という話です。 2部構成の前半の今回は、ビジネスにおける ”トップダウン” と ”ボトムアップ” について私の理解を共有させていただき、最後に、計画と…

計画には正解が “ない” だから厄介だ (2/2)

前回は、計画には正解がないこと、正解がないために計画が厄介なことになることを説明しました。 [計画に正解がないがために引き起こされる問題] ① どこまでやればいいのかわからない。 ② 信念が揺らぐ。モチベーションを維持できない。 ③ 合意形成が大変…

計画には正解が “ない” だから厄介だ (1/2)

計画には「正解」がありません。 計画の難しさはこれに尽きます。 計画に骨が折れたり、計画を実行に移すための段取りで手間取ったりするのは皆、計画に正解がないことが原因しています。 [計画に正解がないがために引き起こされる問題] ① どこまでやれば…

“ツッコミどころ” を探せ! 最後に「新規要因」に着目しよう

計画上手と評判の高い人たちは、懐に “ツッコミどころ” を忍ばせています。 ところが、計画に不慣れな人たちが自分なりの “ツッコミどころ” を手に入れるには、かなりの経験を要してしまいます。 そこで私は、初心者向けに3つの “ツッコミどころ” を準備しま…

“ツッコミどころ” を探せ! 「前提要因」の次は「重点要因」に着目しよう

計画上手と評判の高い人たちは、懐に “ツッコミどころ” を忍ばせています。 ところが、計画に不慣れな人たちが自分なりの “ツッコミどころ” を手に入れるには、かなりの経験を要してしまいます。 そこで私は、初心者向けに3つの “ツッコミどころ” を準備しま…

計画の極意 “ツッコミどころ” を探せ! まずは「前提要因」に着目しよう(2/2)

何事もそうですが、前提の崩壊は大惨事を招きます。 前回は前提要因という “ツッコミどころ” の大切さについて例を交えて解説しました。 これ以外にも、前提が崩壊したために起こった失敗事例は枚挙にいとまがありません。 [業務改革には成功したが優先事項…

計画の極意 “ツッコミどころ” を探せ! まずは「前提要因」に着目しよう(1/2)

計画上手と評判の高い人たちは、懐に “ツッコミどころ” を忍ばせています。 彼らの “ツッコミどころ” は、ある時は計画の参加者たちをさらに深い議論へと導き、またある時は凝り固まった議論や偏見に満ちた議論に警鐘を鳴らします。 ところが、計画に不慣れ…

計画に効果的な3つの ”ツッコミどころ” 計画の達人は悩める人々にツッコミを振舞う

大雑把に言えば、計画上手と評判の高い人たちは、懐に山ほどの “ツッコミどころ” を忍ばせています。さらに驚かされるのは、彼らは計画の最中に、さらに多くの “ツッコミどころ” を見つけ出すことができるという点です。そして、計画作業の成り行きに合わせ…

計画が苦手な人には共通点がある 要は意識の問題だ (2/2)

計画が苦手な人は共通して計画を軽視しています。 そこで私は、計画軽視になる理由を考えてみることにしました。 私は目の前の “計画嫌い(計画軽視の人たちはこう呼ばれることが多い)” たちを観察しました。 そして、彼らの共通点に気付きました。 “計画嫌…

計画が苦手な人には共通点がある 要は意識の問題だ (1/2)

私は日頃から「計画」に思いを巡らせているわけですが、10年くらい前にマイブームだったのは「計画が得意な人と苦手な人は何が違うのか」という問い掛けの答え探しでした。 今回は、そのころ考えていたことを徒然と書くことにします。 計画が苦手な人は共通…

「良い計画」には共通する特徴がある

計画者は計画の良し悪しを判断する目を持っていなければなりません。 良し悪しを判断できれば、それは、自分が立てた計画を納得いくレベルまでブラッシュアップするためのモチベーションにつながります。 私が考える「良い計画」とは次のような特徴を持って…

「私が叱られればいいんですよ」 それは計画力ナシ組織の断末魔の叫びに聞こえる

その製品開発プロジェクトが大きな問題を抱えていることは明らかでした。 あてにしていたエンジニアを調達できなかったことでプロジェクトの開始が3ヵ月遅れたにも関わらず、納期は以前のままでした。カギを握る技術に目途が立たないことを理由に、腕っこき…

「計画の技術」を梃子に繰り返すことで計画力は鍛錬できる(2/2)

計画力はあらゆる計画分野で通用する能力で、計画の基盤となる力です。事業計画か、プロジェクトマネジメントか、それとも提案活動かなどの計画分野の違いに関係なく、通用する能力なわけです。PMBOK(Project Management Body of Knowledge:プロジェクトマ…

「計画の技術」を梃子に繰り返すことで計画力は鍛錬できる(1/2)

事業環境やプロジェクトが複雑化、大規模化した今だからこそ、私たちの計画力は実践の場で常に試されています。計画力のある人や、計画力のある人をたくさん抱え込んでいる組織が成功できる、私たちはそんな時代に生きています。 時代の流れを読むことに長け…

先が読めないからこその計画力だ! 計画力で変化を味方にする

ビジネスシーンでは計画力が欠かせないわけですが、その重要性は年々高まっています。 事業やプロジェクトが複雑化、大規模化したことで、私たちは否応なく、たくさんのステークホルダー(利害関係者)を抱えることになりました。その結果、人々のスキルや行…

私のファシリテーションは型破りだが結論には価値がある “コンセプチュアルなファシリテーション”

前回は、全体計画フェーズの大切さを説明しました。 全体計画フェーズでは対象領域の知見や経験、洞察力が問われるわけですが、議論が抽象的なだけに、話をまとめ上げるのは簡単ではありません。 うまく話がまとまらないとき、私はファシリテーターとして駆…