計画の技術

「小手先ではなく、すべての計画領域に共通する根本的な計画力があるはずだ」

基本行動

クリティカルチェーンは昔の話だが… 当時話題となった学生症候群が今もプロジェクトを虫食み続けている

事業運営の柱にプロジェクトを据えている組織は日本にもたくさんあります。彼らにとって、プロジェクトはビジネスそのものです。私にプロジェクトマネジメント強化支援を依頼してくださるのはそんな組織なわけですが、仕組みやスキルに着目するだけでは片手…

計画文化を定着させるには、マネジメントされる側も変わらなければならない

私たちが目指したのは、計画に対する意識改革でした。 改革の成功に向け、私たちは3つの改革方針を打ち出しました。 プロジェクトマネジメントの基本行動(=計画基本行動)を定着させる。 口で諭す代わりに行動で躾ける。 各人の働き方を、プロジェクトマネ…

問題を抱え込んでいる組織の人たちには周回軌道を外れる勇気と瞬発力が必要だ (2/2)

プロジェクトマネジメント基本行動定着活動については、これまでも何度か取り上げてきました。この活動をスタートした背景には、プロジェクトの問題を早期発見することでプロジェクトに起因する事業問題を未然に防ぎたいという組織の思いがありました。問題…

計画は躾(しつけ)の問題だ(2/2)

今回は前回に続き、プロジェクトマネジメントを例にとって、私がどのようにして計画を躾けているのか、その方法について紹介します。 そこには「Microsoft Project」と「基本行動」が深く関わっていました。Microsoft Projectを日常的に活用させることでプロ…

計画は躾(しつけ)の問題だ(1/2)

ガバナンスの効いている組織では、変革の多くはトップダウンで行われます。現場の納得感よりも組織の利益が優先されますし、現場もそれを理解しているからです。欧米企業や外資系企業が短期間で変革を成し遂げられるのはこのためです。 しかし、このやり方で…

ガバナンスの効かない組織に計画を定着させられるのか? 私が出したひとつの答え

私は外資系企業に勤めた経験があります。そこは、ガバナンスが前提の組織でした。戦略やさまざまな変革施策、目的意識や目標設定、働き方に至るまで、組織によって敷かれたレールの上で行動していました。 外資系企業の日本法人で働いていた人たちの大半は日…

「走りながら考える」これがモットーの鈴木さんは“飛込み業務”で問題児となった

計画軽視という言葉を「走りながら考える」と言い換えるとどうでしょうか。 計画軽視の自覚がない人も、これならピンとくるはずです。 走りながら考える、そんな仕事のやり方が普通に行われている日本の組織をたくさん見てきました。彼らは、目の前の作業に…

現場のエンジニアたちは、往々にして味のしなくなったガムを噛み続けることがある

ビジネス感覚に欠けた現場には、味のしなくなったガムを噛み続けているエンジニアがいます。もちろん、本当に職場でガムを噛んでいるわけではありません(汗)。すでに要求を満たす成果を生み出しているにも関わらず、それを「ああでもない、こうでもない、…

計画は「習慣(基本行動)」から ~ ガバナンスの弱い日本の組織を大掛かりな「仕組み」だけで動かすのはかなり難しい ~

そのころ私は、ある組織のプロジェクトマネジメント力底上げに向け、プロジェクトマネジメント基本行動の定着を指導していました。収益性悪化の原因がプロジェクト運営の乱れにあると判断したお客様からの依頼でした。 調べてみると、技術者ひとりひとりの技…