計画の技術

「小手先ではなく、すべての計画領域に共通する根本的な計画力があるはずだ」

計画は躾(しつけ)の問題だ(1/2)

ガバナンスの効いている組織では、変革の多くはトップダウンで行われます。現場の納得感よりも組織の利益が優先されますし、現場もそれを理解しているからです。欧米企業や外資系企業が短期間で変革を成し遂げられるのはこのためです。 しかし、このやり方で…

ガバナンスの効かない組織に計画を定着させられるのか? 私が出したひとつの答え

私は外資系企業に勤めた経験があります。そこは、ガバナンスが前提の組織でした。戦略やさまざまな変革施策、目的意識や目標設定、働き方に至るまで、組織によって敷かれたレールの上で行動していました。 外資系企業の日本法人で働いていた人たちの大半は日…

「走りながら考える」これがモットーの鈴木さんは“飛込み業務”で問題児となった

計画軽視という言葉を「走りながら考える」と言い換えるとどうでしょうか。 計画軽視の自覚がない人も、これならピンとくるはずです。 走りながら考える、そんな仕事のやり方が普通に行われている日本の組織をたくさん見てきました。彼らは、目の前の作業に…

現場のエンジニアたちは、往々にして味のしなくなったガムを噛み続けることがある

ビジネス感覚に欠けた現場には、味のしなくなったガムを噛み続けているエンジニアがいます。もちろん、本当に職場でガムを噛んでいるわけではありません(汗)。すでに要求を満たす成果を生み出しているにも関わらず、それを「ああでもない、こうでもない、…

マネジメントが少しでも気を抜くと、現場は手当たり次第に作業に着手してしまう(2/2)

現場は悪気があるわけではなく、無計画に行動し、自分のペースで仕事をします。 コスト意識の低い現場では、これがコストオーバーランに直結します。 今回は、前回の内容をさらに掘り下げます。 プロジェクトにおける計画の欠如は、往々にしてコストオーバー…

マネジメントが少しでも気を抜くと、現場は手当たり次第に作業に着手してしまう(1/2)

現場はプロ集団です。プロは自分のペースで仕事をしたがるものです。 その様子は無邪気そのものです。 彼らには微塵の悪気もありませんが、計画的に物事を進めたい私たちにとって、これはかなり困りものです。 現場はこう言います。 「積極的に仕事をして何…

[計画の技術] 問い掛ける(query) ~問い掛けは計画にリズムを与え、うまい問い掛けは計画に奥行きを与える~

私は計画のポイントを「ODISQ(オーディスク)」と表現します。 O 俯瞰する(overlook) D 決める(determine) I 想像する(imagine) S 構造化する(structure) Q 問い掛ける(query) O、D、I、Sについてはすでに説明しました。 今回は「問い掛ける(qu…