計画の技術

「小手先ではなく、すべての計画領域に共通する根本的な計画力があるはずだ」

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私は2013年に計画の本(実行に効く「計画の技術」)を著しました。

あれから6年、いまだにビジネスコンサルタントを続けている私ですが、計画力で多くのお客様の課題を解決し、お客様の計画力向上にお役に立ってきました。

そんな私がいま、改めて、自らが著した本を振り返ります。

目的は、計画の技術を以前よりもわかり易く整理されたものとして、皆様にお届けすることです。

 

私たちの周りにはたくさんの計画があります。

 

  • プロジェクトマネジメント
  • 事業計画
  • イベント企画
  • 商品企画
  • ソフトウェア仕様作成
  • 出版計画

 

書店では、計画に関わる実にさまざまな本が本棚を賑わせていますが、それらはどれも、上に挙げたような特定の計画領域に特化しています。プロジェクトマネジメントのコツ、神業的な商品企画のヒント、ソフトウェア開発における最先端のマネジメントプロセスなどです。

そして、私は考えました。

 

「小手先ではなく、すべての計画領域に共通する根本的な計画力があるはずだ」

 

たとえば、業界で名を馳せたプロジェクトマネージャは計画のプロのはずです。その彼は、プロジェクトでの実績を認められ、異例の出世で事業部長になりました。ところが、彼が掲げた事業戦略は平凡でチャレンジの欠片もないものでした。景気のいい言葉を並べただけの事業計画には中身がありませんでした。

なぜ、計画のプロであったはずの彼が、事業部長としてはからっきしダメだったのでしょうか。

この疑問が、当時の私を「計画の技術」探求へと突き動かしました。

 

彼がプロジェクトマネージャとしてあれほど輝けたのは、非凡な計画力を身に付けていたからではありませんでした。

彼は、PMBOK(Project Management Body Of Knowledge:プロジェクトマネジメントの知識体系)に代表されるような整備されたガイドラインに沿って、忠実にプロジェクトマネジメントを実行していただけでした。そんな彼が輝けたのは、持って生まれた非凡なリーダーシップの賜物であり、特定の顧客領域に関する見識の深さや蓄積された技術ノウハウのおかげでした。

 

つまり、彼は計画のプロではなかったわけです。彼が立てた計画はいわば借り物であり、彼をプロジェクトマネージャとして輝かせたのは実行力だったわけです。

 

世の中で、計画力を身に付けている人は稀です。経営の神様や企画の達人と呼ばれる人たちでさえ、その多くは、並外れた洞察力や発想力、決断力などの天賦の才に恵まれたものであり、計画力を身に付けていたわけではないはずです。

とりわけプロジェクトマネジメントの領域で真に計画力を身に付けたプロジェクトマネージャが少ないのには、PMBOKの存在が深く関係していると私は考えています。

 

日本のビジネスマンの計画力を飛躍的に伸ばしたい。

計画の技術を世の中に広めたい。

 

これが「計画の技術」を書籍に著した目的でした。

しかし、いま振り返ると、当時は未熟でした。

あれから6年、私は実践を通じて、計画力の上位概念である概念化力を磨き上げ、共感力を探究し、それらを体系化することに情熱を傾けてきました。

今の私は、以前とは別物です。

書籍「計画の技術」に込めた思いはそのままに、自らの手で、再度、「計画の技術」に挑戦します。

 

計画力ブログ、始めます。

 

 

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